ロードバイクのサイズ選びで迷ったときに読むブログ【2026年版・榎本流】

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ロードバイクを購入するとき、かなり悩むのが**「サイズ選び」**です。

同じ身長でも、

「52と54、どっちがいい?」

「メーカーの適正身長表では両方に当てはまっている」

「欲しいモデルのサイズが少し大きい(小さい)けど乗れる?」

こんな相談は、店頭でもよくあります。

僕自身、自転車業界に約20年携わり、たくさんのお客さんの自転車選びやポジションを見てきました。

今回は、その経験から僕が普段どのようにロードバイクのサイズを考えているのかを書いてみます。

※最初にお伝えしておくと、これはあくまで**「榎本流」**です。

フィッティングにはさまざまな理論がありますし、身体の柔軟性、手足の長さ、乗り方などによって適正サイズは変わります。

「こういう考え方もあるんだな」くらいで参考にしてください。


まずは身長から大まかなサイズを考える

昔から僕がひとつの目安にしているのが、トップチューブ長です。

かなり大まかな目安ですが、僕の場合はこのあたりを基準に考えます。

  • 身長160cm → トップチューブ約500mm
  • 身長165cm → トップチューブ約515mm
  • 身長170cm → トップチューブ約530mm
  • 身長175cm → トップチューブ約545mm
  • 身長180cm → トップチューブ約560mm

もちろん、これは絶対ではありません。

現在のロードバイクはスローピングフレームが一般的なので、ここでいうトップチューブ長は基本的に「水平換算トップチューブ長(Effective Top Tube)」として考えてください。

メーカーやモデルによってジオメトリーはかなり違います。

そのため、僕も実際に自転車を選ぶときは、トップチューブ長だけで決めることはありません。


今は「リーチ」と「スタック」も確認します

最近のロードバイク選びで、ぜひ見てもらいたいのが、

REACH(リーチ)
STACK(スタック)

です。

簡単に言えば、

リーチ=フレームが前方向にどれくらい長いか

スタック=ハンドル位置をどれくらい高くできるフレームなのか

を見るための数字です。

同じ「Mサイズ」や「54サイズ」でも、メーカーやモデルが違えばリーチもスタックも違います。

さらに同じメーカーでも、

  • レース向けロード
  • エンデュランスロード
  • オールロード
  • グラベルロード

では設計思想が違います。

だから、

「自分は身長175cmだから絶対54サイズ」

という選び方ではなく、

自分が今まで快適だった自転車のジオメトリーと比較する

という方法が、かなり分かりやすいと思っています。


榎本流は「最終的にハンドルまでの距離を見る」

ここからは、さらに僕独自の考え方です。

僕はフレームだけではなく、

トップチューブ + ステム長 + ハンドルのリーチ

をひとつの目安として考えています。

僕の場合、

  • 身長:約180cm
  • 股下:約85cm
  • サドルトップ:約745mm

が基準です。

そして僕が昔から乗りやすいと感じている組み合わせのひとつが、

トップチューブ560mm + ステム100mm + ハンドルリーチ80mm

です。

合計すると、

560 + 100 + 80 = 740mm

この「740mm」を、僕自身の自転車を組むときのひとつの基準として考えています。

もちろん、実際のブラケット位置はハンドル形状や取り付け角度、ヘッド角、ステム角度などでも変わるため、単純な足し算だけでポジションが決まるわけではありません。

ただ、

「このフレームにしたら、今までよりどれくらい遠くなる?」

を大まかに考える方法として、僕は今でも使っています。


少し大きなフレームでもステムで調整できる場合があります

例えば、僕がトップチューブ570mmのロードバイクに乗りたいとします。

僕の基準は740mmなので、

740 – 570 = 170mm

ハンドルリーチが80mmなら、

170 – 80 = 90mm

なので、まずは90mm程度のステムを候補にします。

逆にトップチューブが550mmなら、

740 – 550 – 80 = 110mm

なので、110mm程度のステムから考えてみる。

こうやって僕は、フレームサイズが多少変わっても、ステムやハンドルを含めて全体のポジションを考えています。


ただし「ステムで何でも調整できる」わけではありません

ここは大事です。

「フレームが大きくてもステムを短くすればいい」

というわけではありません。

フレームサイズが変わると、

  • スタック
  • リーチ
  • ヘッドチューブ長
  • シートチューブ長
  • シート角
  • ハンドルの高さ
  • サドルからハンドルまでの落差

なども変わります。

さらに、極端に短いステムや長いステムにすると、ハンドリングにも影響します。

そのため、パーツで調整できる範囲には限界があります。

僕の場合は、

まず適正と思われるフレームサイズを選び、その中でステムやハンドルを使って自分に合わせる

という順番で考えています。


サイズ表の「適正身長」は参考程度に

メーカーのホームページを見ると、

「身長170〜180cm」

のような適正身長が書かれていることがあります。

もちろん参考になりますが、僕はこれだけでは判断しません。

例えば同じ175cmでも、

  • 脚が長い人
  • 胴が長い人
  • 腕が長い人
  • 身体が柔らかい人
  • 前傾姿勢が苦手な人

では、乗りやすいポジションが変わります。

さらに、

「速く走りたい」

のか、

「休日に100kmを快適に走りたい」

のかでも、選びたいポジションは違います。

身長だけではロードバイクのサイズは完全には決められない

ということです。


迷ったら「今乗っている自転車」と比較する

すでにロードバイクを持っている方なら、これが一番おすすめです。

今乗っている自転車が快適なら、その自転車の

  • トップチューブ長
  • リーチ
  • スタック
  • ステム長
  • ハンドルリーチ
  • サドル高

を調べてみてください。

そして欲しい自転車のジオメトリーと比較します。

「今よりリーチが5mm長い」

「スタックが15mm高い」

「でもステムを10mm短くすれば良さそう」

という感じで考えていくと、サイズ選びがかなり分かりやすくなります。


サドル高も重要です

フレームサイズと同じくらい重要なのがサドル高です。

僕が普段どのようにサドル高を考えているのかについては、こちらの記事にまとめています。

「迷ったらコレ!榎本理論・適正なサドル高の出し方

サイズ選びと合わせて参考にしてみてください。


まとめ:フレームサイズだけで決めない

僕がロードバイクのサイズを考えるときは、

① 身長から大まかなフレームサイズを考える

② トップチューブ・リーチ・スタックを見る

③ ステム長とハンドルリーチを含めて考える

④ サドル高とハンドル位置を調整する

という流れで考えています。

ロードバイクは、フレームサイズだけでポジションが決まるわけではありません。

ステム、ハンドル、スペーサー、サドル位置などを調整することで、かなりポジションを変えることができます。

だから、

「52と54、どっちを買えばいいか分からない」

「欲しい自転車が自分の身体に合うか不安」

という方は、数字だけを見て諦めなくても大丈夫です。

ただし、パーツで調整できる範囲にも限界があります。

特に高額なロードバイクの場合は、購入してから「サイズを間違えた」となるのが一番もったいないです。

エレファントサイクルでは、車種・身長・股下・現在乗っている自転車などを確認しながら、サイズについても一緒に考えています。

通販で購入を検討されている方でも、

「このサイズで大丈夫?」

というところから相談してください。

ロードバイクはサイズが合うだけで、乗りやすさがかなり変わります。

フレームに身体を無理やり合わせるのではなく、自分に合った一台を作っていく。

僕はそれが、自転車選びの面白いところだと思っています。

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