えー、なにを隠そう、うちの奥様は韓国出身。生粋のソウルっ子。その関係で、十数年前から、ちょいちょい韓国に行く機会が増えた。
韓国語ができるわけでも、もともと韓国ドラマやK-POPアイドルが好きってわけでもないのに、人生っておもしろいよね〜。
最初に訪れたときから感じていたんだけれど、日本と韓国って、自転車のカルチャーがかなり違う(と思う)。今回は、そのあたりを掘り下げてみようかなと。
韓国での自転車は「レジャー」であって「足」ではない
まず日本との大きな違いが自転車に対する認識。韓国では自転車=レジャー(趣味のもの)であり、移動手段ではないのだ。これが良くも悪くも決定的な違い。
なぜかというと、それは国の地形に理由がある。
行ったことある人ならわかると思うけれど、韓国は基本、山が多く、ソウルですら山を切り開いてつくられた街なので、平地が極端に少ない。だから人力で動かす自転車は市民権を得られず、日本以上にクルマ社会になってしまった。
その裏返しに、韓国には日本でいう“ママチャリ”がほぼない。
この違いは大きくて、だからこそフラフラと進路が定まらない危ないオバチャンや、スマホ片手に自転車を漕ぐ学生らもいない。ついでに言うと日本のように放置自転車もない。いや〜、じつに素晴らしい。
ちなみに、今でこそ美容や健康のためにスポーツバイクに乗る、という人が増えてきたものの、基本的には乗る機会が少ないので韓国では自転車に乗れない人がまあまあ多い(らしい)。うちの奥様も、ぼくと結婚するまでは自転車に乗れなかったからね。
そう、つまり韓国の人にとっての自転車は趣味であり、レジャー。だから、自転車に乗っている人は、だいたいMTB(なぜMTBなのかはよくわからない)か、キメキメのロードバイクだったりする。
サイクリングコースの整備具合がハンパない
そんなキメキメのロードバイクでどこを走るの? だって坂ばかりなんでしょ? ヒルクライムするの? と、疑問に思う人もいるはず。
そりゃもちろんヒルクライムを楽しんでいる人もいると思うけれど、ほとんどの人はサイクリングロードを走っている。
そう、サイクリングロード。日本語で言うと自転車専用道。
これがね、日本のように「車道の隅を青く塗りましたよ」的な簡易バイクレーンとはワケが違っていて、本当に自転車専用の道が整備されてるのよね。
車道とは隔離された場所に、自転車(と、部分的には歩行者も)だけが走行できる専用の道がドーンと。
そんなのソウルとか限定的なエリアの話でしょ? と思ったら大間違いで、ちょっと極端なことを言えば、サイクリングロードだけで韓国どこへでも行けてしまうくらい広範囲に延びていたりする。
にしてもなぜ? って思うでしょ。
ズバリ、それは車社会への対策のための国の推進によるものらしい。自治体ではなく、国がやるってところがすごい。

■国土縦走自転車道
https://bike.go.kr/index.do
調べたところによると、なんでも2000年代後半から「国土横断自転車道」という国家プロジェクトがスタートして、おもに川沿いのスペースを中心にサイクリングロードが整備が進み、この自転車天国ともいえるインフラが整ったんだそう。
しかもその距離、なんと1,853km!
そこにレジャーや健康志向の高まりが後押しして、韓国は一気に自転車先進国と言えるほどのカルチャーが形成された、と。
自転車旅行をターゲットにしたスタンプラリーなどもあるらしいし、なんだか楽しそうじゃん?

レンタサイクル屋とサイクリスト向けのショップがすごい
サイクリングロードが整備されていても、韓国はもともと自転車がそこまで普及していないので、利用者が少ない。「ならば貸してしまおう」というわけなのか、サイクリングロード沿いに、たくさんのレンタサイクル屋が商売をしていたりする(笑)。
ぼくはまだ利用したことないけどね。
ただ、ソウル郊外で実際に見たんだけど、廃線跡のサイクリングコース沿いにあったレンタサイクル屋は、おそらくもともとあった駅舎をリノベーションした感じだったり。駅なら一定間隔でつくられているはずなので、なるほどなーと思った。
あと、これも利用したことはないんだけれど、サイクリングロード沿いにはサイクリスト向けのカフェやら食事処、自転車グッズ関連のショップやらもたくさんある。お店があるってことは、もちろんトイレもあるので、自転車を漕いで疲れたらカフェで休憩、みたいなことがサイクリングロードを外れないで実現できるってこと。これ、ホント羨ましい。

この写真は漢江の上流のほうにあるカフェレストラン(けっこうお高め)。
サイクリスト向けの店ではないけれど、サイクリングロード沿いにあるという意味で日本にはないロケーション。韓国にはこういうお店が無数にある。
逆に一般道は走りづらいことが多い(泣)
サイクリングロードが整備されているいっぽうで、一般道はどうなのかというと、基本的に走りづらい感じ。ホント、対照的に、というか。
先日、韓国の地方都市、カンヌンで実際にレンタサイクルを利用したんだけれど、鏡浦湖(キョンポホ)という湖周辺はきちんとサイクリングロードが整備されていたものの、一般道に関しては広い幹線道路にはかろうじて日本のようなブルーラインが引かれていたけれど、それ以外は路駐も多いし道は狭いしで、なかなか厳しめ。
観光地でこれだから、そうでない普通の市街地はもっと走りにくいんだろうなぁ、と。基本的に坂が多いしね。
あとね、韓国の公道を走って感じたのは、やっぱりクルマ中心の社会だから、歩行者や自転車は日本以上に肩身が狭い、ということ。普段、あまり自転車が走っていないからか、クルマ側も慣れていない側面もありそうだけど、とにかく運転が荒くて。ぼくらが交差点で直進しようとしているところを勢いよく曲がってくるとかね。
あ、だからこそのサイクリングロードの整備が進んでいるのか! と思えば、すべてに合点がいくな(笑)。
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福岡のdaidai
F1視聴環境を、もうずっとお世話になっていた「FUJI TV NEXT」から「DAZN」へ移行。
川井ちゃんの声が聴けなくなると思うとちょっと寂しい。
「leisurely bike(のんびり自転車)」という名前でYouTubeとInstagramもやってます。


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